出入国やVISAの事

出入国時のPCR検査や陰性証明書について

 ちょうどコロナがまだまだ猛威を振るっていた2022年4月頃は、出国でまず48時間以内の陰性証明を携えなければならず、成田にて2人分×12,000円を払って取得したものだった。出国手続きの時には、Mysejahtera(日本のCOCOAみたいなもの。)なるアプリをインストールして、様々な情報を入力しなければならなかった。そのアプリが不完全なのか、なかなか登録ができず、チェックインカウンターの前はごったがえしていた。
 さらに現地マレーシアに着いたら、ワクチン無接種者は、5日間の隔離があり24時間以内にPCR検査を受けねばならず、しかもその際病院で現地の知人の携帯番号を書かされるはめになり、たまたま知人がいたからよいものの、居ない人はどうするのだろうなどと心配したものだった。そしてメールで届くPDFの陰性証明書をMysejahteraにアップロードしなければならなかった。
 日本に帰国する際もやっかいで、やはり48時間以内に受けたPCRの陰性証明書を日本政府の望む様式で書いてもらい、それがないと出国手続きはできない。さらに、その陰性証明があるにもかかわらず、成田に着いたらすべての海外からの入国者に唾液検査を実施しており、その結果がでるまでは出国手続きにすすめず、到着から6時間ほど費やしてやっと成田を出て、深夜最終電車でぎりぎり家にたどり着くありさまだった。

 それから数か月して2022年9月、マレーシアではもうMysejahteraは使うことはなくなったという。これであの頑固に入店を拒まれた、サンウェイピラミッドモール内の日本のラーメン屋さんにも入れることだろう。インター校のスタッフが、「そろそろ政府はマスク無での外出許可を出すよ」とのことだった。もちろん学校や寮ではマスクは義務付けますので安心してください、と。

 ここでは、出入国の陰性検査や現地でのPCR検査、陰性証明のアプリへのアップや、病院の予約など詳細を記載しようとしていたのだが、状況はかわったので、それらの記載は割愛させていただきます。

 

VISAのこと

 出国時、これだけは気をつけてください。学校からもらうのですが、マレーシアの教育省から認定された証明書PDFで携帯にいれておくことです。これがないと出国できないです。VISAの無いうちは、片道航空切符しか購入していない日本人は原則出国できないことになっております。復路の日程の書かれたチケットがないと、基本出国できないのです。学校は1学期で90日以上あるので、観光目的の滞在では間に合わない。90日を過ぎた帰国時のチケットが仮にあっても、許されないわけです。そこで必要になるのが、マレーシア教育省から認可された生徒であるというこの文書なのです。私は、これに気づいたのが、これからマレーシアに発とうという出国前のチェックインカウンターでして、大急ぎでLINEに添付してもらい、ギリギリ出国できたという経緯があります。なのでくれぐれも、入学が決まったら速やかにその文書を、学校からメールなりLINEで取り寄せておきましょう。学校側が親切におくってくれないことが多い文化です。日本とはもう違います。もう国際人としてのキャリアがそこから始まっているのです。(誰目線?)

 マレーシアは90日以内の観光目的での滞在ならVISAは要らない。というわけで、息子を学校におくるために数日ホテルに滞在するような親御さんの場合はVISAを取得する必要はないというわけです。親御さんもVISAを取る必要がある場合は、マレーシアに親子留学をしにくる場合などですね。学校そばのコンドミニアムや戸建てを借りて1年、2年とマレーシアに居つく場合は、1年おきにVISAを更新する必要があります。

 ですので子供を寮に預ける場合には、VISAが必要になるのは、その子自身ということになります。VISAの最終的な申請は、学校が現地マレーシアの入国管理局に資料を携えて申請しにいきます。申請後2週間くらいするとパスポートにStudent VISAのスタンプが押されて戻ってきます。その間はパスポートは入国管理局にいってしまっているので、パスポートが必要なことになる予定は外しておきましょう。申請の際に、日本から必要な書類がいくつかあるので、それを準備していき、学校スタッフに渡します。まずは、公証人役場で、英語訳をつけた戸籍をもっていき、パスポートコピーなどと一緒に、公印をうけます。首都圏では、公証人役場において、法務局と外務省までの一括公印ができるので、その公印文書を今度は、渋谷にある在日本マレーシア大使館にもっていきます。後日、その資料が承認されたら(日時がピンポイントで指定されるので、きつい)、それを今一度大使館にとりに来ます。
 この承認された文書や、パスポートコピー、銀行通帳の直近三か月以内のコピーなどを学校スタッフに渡すと、あとは学校が手続きをしてくれます(2万円ほど申請費用を学校に支払います)
 ただ、学校にVISAはいつ申請するのか、いつ頃完了してパスポートは戻ってくるのか、逐一確認したほうがよいですね。うちの場合は忘れてたようで、帰国時ギリギリになってもパスポートがもどってきておらず、夏休みの帰国がずれこむ事態となりました。
 あと、意外と上記した公証人役場に持ち込む資料作成が大変だったり、日程調整がタイトだと思う場合は、行政書士さんとかが代行してくれると思います。