マレーシアでの住居

コンドミニアムと付属プール

コンドミニアムを知ろう

 マレーシアは、日本人のリタイア後の住みやすい国ナンバー1の座を10年以上も続けて獲得しているのですが、その大きなポイントとなるのが、「住居」にあるのではないかと思います。日本でも住居を構えるには、家やマンションを購入したり、賃貸料を支払うことになりますが、それって結構家計のメインの支出になると思います。土地代も高いし、なかなかの出費になるはずです。
 ところがその家賃が、日本と比べたらかなり安くて、しかもその上広くて奇麗で備え付けの設備も良い、タワーマンションに住めるとなればどうでしょう、それは移住したくなりますよね。
 日本人の多くは、マレーシアでいうところのコンドミニアムに住んでいるといいます。このコンドミニアム、日本のマンションの位置づけなのですが、実際はマンションというよりは、高級タワーマンションです。共用スペースとしてジムやプールが備え付けてあるのはよくあることで、他にはバーベキュースペース、子供の遊び場、バドミントンコートや音楽室、シアタールーム、ビリヤード、ボーリング場などが備え付けてあるコンドミニアムもあります。(ご自分のライフスタイルに合わせて、コンドミニアムをお探しください。日本のエージェントもあります「株式会社コスモス・プラン」。)
 このコンドミニアム(以下、「コンド」)の特徴をつかんで、是非ともマレーシアライフをエンジョイして欲しいと思います。

ジムは付いていることの多い施設
子供の遊び場
シアタールーム

家具に関して

 マレーシアのコンドを借りる時、家具は全て備え付けであることが基本です。テレビ(テレビ台も)やベッド、ダイニングテーブル、いす、机、洗濯機、ソファ、食器、ナベやフライパン、電子レンジ、タンス(クローゼット)、トイレ、といったところがスタンダードでしょうか。ただ、下見をしに行ったらテレビがないとか、電子レンジがない、といった場合があるらしく、その時は、エージェントに伝えてもらうと、大抵の場合オーナーさんが買ってくれるそうです。
 なので気軽に身ひとつで動けるのは移住という意味でも気楽ですよね。最初に色々そろえる負担がないのは大きいと思います。洋服も基本、夏服だけあればよいので、もっていくのも最低限あればあとはいくらでも現地調達もできますし、移住できてしまうのではないでしょうか。
 最後は日本でやはり暮らしたい、ということで帰国するのも身一つですから、非常に楽ですね。

全て備え付けの家具
寝室のベッドも全て備え付け

水道光熱費に関して

 マレーシアではあらゆるところで、プールに奇麗な水が潤沢に行きわたっているイメージがあります。大抵のホテルには備わっているし、コンドの中のプールもいつもきれいな水が入っている。その割に泳いでる人が少ないので、贅沢に使える印象です。
 では、マレーシアでの毎月の水道代はどのくらいかかるのでしょうか?
 ある人のブログでは、夫婦2人で毎日シャワーを浴び、食器を洗い、洗濯機を回し、トイレを流す・・・と10リンギの請求書が届いたといいます。1リンギ27円から今では円安で、31円としても、310円。安いですね。皆さん当然、飲み水としては利用しないそうですが、それでも日本の10分の1程度ということになります。
 次に電気代ですが、コンドミニアムに一人で住んでいて、クーラーをほぼかけっぱなしにして、2,000円から3,000円前後ということです。あまりないことですが、支払ったのに未払いにされていて、翌月再請求されているなんてこともあるようですので、支払った領収書等はしっかり保管したほうがよさそうですね。

Wifi環境

 マレーシアでは、基本街中では、日本よりもお店のフリーWifiが行き届いてる店が多いようです。ボルネオ島の方でも、空港や街の中心地はWifiが利用できる場所があるそうです。
 実際に住むことになったら、自宅にインターネット回線を引くと思いますが、コンドでは、キャリアによってはすでに回線がきている場合と、これから新たにつなぐという場合があるので、それによってつながるまでの期間に相違がでますので、事前に調べる必要があるようです。
 ネットのスピードは、30Mbps~1Gbbpsの間のプランが多いそうです。
 参考程度に、100Mbpsの契約で毎月3,000円弱程度だそうです。
 インターネットプロバイダは有名なところで4社ほどあるようですが、Timeが一番安くて、契約の縛りもなく良いとのことです。(他の3社は、Maxis,unifi,Digi)
 コンドでいうと、高層階より低層階のほうが、ネットは安定するようです。

契約から退去まで(手数料やデポジット、オーナーさん)

 マレーシアでは、同じコンドミニアムにおいても部屋ごとにオーナー、要は大家さんが違うということが大前提にあります。なので、契約はオーナーさんごとなので同じコンドミニアムでも金額もかなりかけ離れている場合もあるそうです。
 日本の不動産屋さんが仲介に入っている場合や、現地の日本人がいくつかのオーナーの所有する部屋のエージェントをしている場合もあり、それら仲介者とコンタクトがとれたら内見をするという流れになります。内見では、付属家具がみれるのでしっかり内見してください。付属の家具が足りない、若しくは追加してほしい場合はオーナーさんと話し合いでつけてもらうようにします。仲介手数料ですが、一般的には1月分とか半月分位が相場のようです。
 賃貸中の修繕の責任範囲というものは、しっかり契約書で確認する必要があります。一般的には、電球などの消耗品やエアコンの管理は借主責任で、7室内の家具、家電、水回りや電気系統の故障はオーナー側の責任ということですが、契約書はしっかり確認しましょう。
 契約期間は通常は最低1年からですが、理由がある場合などは、短期で契約をかわしてくれることもあるそうです。
 敷金に関しては、大抵とられるらしいですが、デポジットなので、契約の違反をしていないかぎりは通常は全額返金してくれるらしいのですが、敷金の没収事由などもオーナーさんによってまちまちなので、契約書をしっかりよんだり、その場で確認することが重要なようです。なかなか返却してくれないオーナーさんもいたり、エージェントがくすねてしまったりすることも稀にあるようなので、気をつけたいところですね。
 契約時には、付属家具などの備品をリストでしっかりチェックして、お互いに相違のないようにしておきます。退去の際はエージェントが立ち合いリストを確認するのが流れのようです。
 弊社でも提携している不動産エージェントがおりますので、親御さんも同居するパターンの留学の際はご連絡頂ければご紹介させて頂きます。

トラブル事例

 皆さん、トラブルに見舞われないこともあれば、トラブルに発展してしまうこともあるようです。そうならないために、契約書はしっかり読むようにしましょう。
 トラブルとしては、大家さんがめんどくさい場合もあれば、間に入っていたエージェントが悪質な場合もあり、一概には言えないそうです。